「先月より、去年より、なんだか電気代が上がっている気がする…」
「他の家と比べて、うちの電気代って高いのかな?…」
「家計を見直したいし、できることなら電気代を少しでも節約したい…」
最近の電気料金の値上げニュースなどで、多くの人が電気代に対する漠然とした不安や疑問、そして節約への関心を抱えているかもしれません。
この記事でわかること:
- なぜ家の電気代が高いと感じるのか、その原因が分かります。
- 電気代が本当に適正なのか判断するヒントが得られます。
- 今日から実践できる具体的な電気代の節約方法が分かります。
- 自分に合った電力会社を見つけるヒントが得られます。
- 電力会社の切り替えが、実は思ったより難しくないことを理解できます。
電気代の悩みから解放され、安心して家計管理ができるように、ぜひ参考にしてください。
電気代が高いと感じる原因とは?
電気代が高いと感じるのには、必ず理由があります。まずは、電気料金がどのように決まっているのか、そして高くなる主な原因を探っていきます。
電気料金の仕組みとは
毎月の電気料金は、主に以下の要素で構成されています。
1. 基本料金(または最低料金):
電気の使用量に関わらず、契約しているアンペア数(A)やプランに応じて毎月固定でかかる料金です。契約アンペアが大きいほど高くなる傾向があります。
2. 電力量料金:
実際に使用した電気の量(kWh:キロワットアワー)に応じて計算される料金です。多くの電力会社では「段階制料金」を採用しており、電気の使用量が増えるほど1kWhあたりの単価が高くなる仕組みになっています。(例:最初の120kWhまで、120kWh~300kWhまで、300kWh超、のように段階的に単価が上がる)
3. 燃料費調整額:
発電に必要な燃料(原油、LNG、石炭など)の価格変動を電気料金に反映させるためのものです。燃料価格が上がればプラス調整(高くなる)、下がればマイナス調整(安くなる)されます。
【重要ポイント】
最近の電気代高騰の大きな要因の一つが、この燃料費調整額の上昇です。世界的なエネルギー価格の高騰や為替変動の影響を受け、多くの電力会社でこの調整額が高止まりしています。これが、「何もしていないのに電気代が上がった」と感じる主な理由の一つと考えられます。算出方法は電力会社によって異なる場合があります。
4. 再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金):
太陽光や風力など、再生可能エネルギーの普及を支えるために、電気を使用するすべての人から集められる料金です。単価は国が毎年決定し、電気使用量に応じて加算されます。
これらの要素が組み合わさって、毎月の電気料金が決まります。「高い」と感じる場合、これらのどの部分が影響しているのかを考えることが大切です。
電気代が高くなる主な要因は?
同じ電力会社・同じプランでも、家庭によって電気代が大きく異なるのはなぜか。 主な要因を見ていきます。
家庭ごとの使用量の違い:
・家族構成: 人数が多いほど、一般的に電気使用量は増えます。
・生活スタイル: 日中家にいる時間が長いか、夜型か朝型かなど、生活リズムによって電気を使う時間帯や量が異なります。テレワークの普及で在宅時間が増え、電気代が上がったというケースも多いです。
・季節: 夏は冷房、冬は暖房や給湯などで、特定の季節に電気使用量が大幅に増える傾向があります。
使用している家電製品:
・消費電力の大きい家電: エアコン、電気ストーブ、オイルヒーター、冷蔵庫、ドラム式洗濯乾燥機、食器洗い乾燥機、IHクッキングヒーターなどは、特に多くの電力を消費します。
・古い家電: 省エネ性能は年々向上しています。古い家電を使い続けていると、最新のものより多くの電気を消費している可能性があります。
・待機電力: 使っていない家電でも、コンセントに繋がっているだけで微量の電力を消費しています(待機電力)。
契約プランとのミスマッチ:
・契約している料金プランが、あなたの家庭の電気の使い方(例:昼間に多く使う、夜間に多く使うなど)に合っていない場合、割高になっている可能性があります。
(その他)建物の断熱性能:
・家の断熱性能が低いと、冷暖房の効率が悪くなり、余計な電気代がかかることがあります。
これらの要因が複合的に絡み合って、家庭の電気代が決まっています。「なぜ高いのか?」を考える上で、ご自身の状況を振り返ってみてください。
Japan電力の料金プランの特徴
Japan電力が一般家庭向けに提供している主要な電気料金プランは「くらしプランS」および「くらしプランT」です。また主に事業所向けとされながらも、電力使用量の多い家庭での利用も検討される「しごとプランS」があります。
これらのプランに共通する主な特徴は「基本料金0円」である点です。これにより契約アンペア数に左右される固定的な基本料金が発生しないため、電力使用量に応じた料金負担が中心となります。供給エリアは、沖縄電力エリアおよび一部離島を除く全国の電力会社管内をカバーしており、広範囲の家庭が利用可能です。
また、いずれのプランも契約が成立した日から1年間が契約期間となり、その後は1年ごとに自動更新されるのが基本です。電気の供給が開始された月から起算して12ヶ月目の末日までに解約すると、3,000円の解約事務手数料が発生します。
それでは、各電気料金プランの特徴と料金体系について紹介します。
くらしプランS
「くらしプランS」は、Japan電力が提供する一般家庭向けの標準的な電気料金プランです。最大の特徴は基本料金が0円であること、そして電力量料金が2段階制に設定されている点です 。この2段階制の料金体系は、一定の使用量を超えると1kWhあたりの単価が割安になるように設計されており、電力使用量が多い家庭ほど料金的なメリットを享受しやすくなっています。
供給エリア | 第1段階料金 (1~400kWh) 単価 (円/kWh) | 第2段階料金 (401kWh~) 単価 (円/kWh) |
---|---|---|
北海道 | 30.00 | 29.00 |
東北 | 27.00 | 26.00 |
東京 | 27.00 | 26.00 |
中部 | 27.00 | 26.00 |
北陸 | 26.00 | 25.00 |
関西 | 26.00 | 25.00 |
中国 | 26.00 | 25.00 |
四国 | 26.00 | 25.00 |
九州 | 26.00 | 25.00 |
くらしプランT
「くらしプランT」は、基本料金0円という「くらしプランS」の特徴に加え、家電製品や住宅設備の故障時に修理サポートを受けられる「つながる修理サポート(Z)」が付帯したプランです。この付帯サービスには、月額550円(税込)のサービス料が別途必要となります。電力量料金は3段階制となっており、使用量が増えるほど段階的に単価が割安になる設計です 。
供給エリア | 第1段階料金 (0~120kWh) 単価 (円/kWh) | 第2段階料金 (121~300kWh) 単価 (円/kWh) | 第3段階料金 (301kWh~) 単価 (円/kWh) |
---|---|---|---|
北海道 | 32.00 | 29.50 | 28.00 |
東北 | 29.00 | 26.50 | 25.00 |
東京 | 29.00 | 26.50 | 25.00 |
中部 | 29.00 | 26.50 | 25.00 |
北陸 | 28.00 | 25.50 | 24.00 |
関西 | 28.00 | 25.50 | 24.00 |
中国 | 28.00 | 25.50 | 24.00 |
四国 | 28.00 | 25.50 | 24.00 |
九州 | 28.00 | 25.50 | 24.00 |
しごとプランS
「しごとプランS」は、主に電力使用量の多い商店や事務所向けに設計されたプランですが、「電気を多く使う家庭」も対象としており、一般家庭での利用も視野に入れられています。このプランも基本料金は0円で、電力量料金は「くらしプランS」と同様に2段階制となっており、使用量が増えるほど単価が割安になります。
供給エリア | 第1段階料金 (1~400kWh) 単価 (円/kWh) | 第2段階料金 (401kWh~) 単価 (円/kWh) |
---|---|---|
北海道 | 32.00 | 31.00 |
東北 | 28.00 | 27.00 |
東京 | 28.00 | 27.00 |
中部 | 28.00 | 27.00 |
北陸 | 27.00 | 26.00 |
関西 | 27.00 | 26.00 |
中国 | 27.00 | 26.00 |
四国 | 27.00 | 26.00 |
九州 | 27.00 | 26.00 |
Japan電力は「基本料金0円」という明確な特徴を持つ電気料金プランを一般家庭向けに提供しています。標準的な「くらしプランS」と、家電修理サポートという付加価値が付いた「くらしプランT」があり、消費者のニーズやライフスタイルに応じた選択が可能です。また、電力使用量が極めて多い家庭向けには「しごとプランS」も検討の余地があります。
しかし最適なプラン選択のためには、基本料金の有無だけでなく、ご自身の電力使用量に基づいた電力量料金単価の比較、燃料費調整額や再生可能エネルギー発電促進賦課金を含めた総支払額の試算、さらには契約期間や解約金、付帯サービスのコストといった各要素を総合的に比較検討することが重要です。
Japan電力の料金シミュレーション
Japan電力の料金シミュレーション(くらしプランSの場合)を地域別、世帯人数別にまとめました。以下の情報には燃料費調整額、再生可能エネルギー賦課金が含まれています。
◆北海道電力エリア
世帯人数 | 基本料金 (円) | 電力量料金 (円) | 燃料費等調整額 (円) | 再エネ賦課金 (円) | 月額料金目安 (円) |
---|---|---|---|---|---|
1人 | 0 | 6,420 | 250 | 852 | 7,522 |
2人 | 0 | 11,010 | 429 | 1,461 | 12,900 |
3人 | 0 | 12,232 | 477 | 1,624 | 14,333 |
4人 | 0 | 13,102 | 512 | 1,743 | 15,357 |
5人 | 0 | 14,001 | 549 | 1,867 | 16,417 |
6人以上 | 0 | 16,959 | 668 | 2,273 | 19,900 |
◆東北電力エリア
世帯人数 | 基本料金 (円) | 電力量料金 (円) | 燃料費等調整額 (円) | 再エネ賦課金 (円) | 月額料金目安 (円) |
---|---|---|---|---|---|
1人 | 0 | 5,778 | 803 | 852 | 7,433 |
2人 | 0 | 9,909 | 1,376 | 1,461 | 12,746 |
3人 | 0 | 11,008 | 1,530 | 1,624 | 14,162 |
4人 | 0 | 11,788 | 1,643 | 1,743 | 15,174 |
5人 | 0 | 12,604 | 1,759 | 1,867 | 16,230 |
6人以上 | 0 | 15,246 | 2,141 | 2,273 | 19,660 |
◆東京電力エリア
世帯人数 | 基本料金 (円) | 電力量料金 (円) | 燃料費等調整額 (円) | 再エネ賦課金 (円) | 月額料金目安 (円) |
---|---|---|---|---|---|
1人 | 0 | 5,778 | 467 | 852 | 7,097 |
2人 | 0 | 9,909 | 800 | 1,461 | 12,170 |
3人 | 0 | 11,008 | 890 | 1,624 | 13,522 |
4人 | 0 | 11,788 | 955 | 1,743 | 14,486 |
5人 | 0 | 12,604 | 1,022 | 1,867 | 15,493 |
6人以上 | 0 | 15,246 | 1,245 | 2,273 | 18,764 |
◆中部電力エリア
世帯人数 | 基本料金 (円) | 電力量料金 (円) | 燃料費等調整額 (円) | 再エネ賦課金 (円) | 月額料金目安 (円) |
---|---|---|---|---|---|
1人 | 0 | 5,778 | 655 | 852 | 7,285 |
2人 | 0 | 9,909 | 1,123 | 1,461 | 12,493 |
3人 | 0 | 11,008 | 1,249 | 1,624 | 13,881 |
4人 | 0 | 11,788 | 1,340 | 1,743 | 14,871 |
5人 | 0 | 12,604 | 1,435 | 1,867 | 15,906 |
6人以上 | 0 | 15,246 | 1,747 | 2,273 | 19,266 |
◆北陸電力エリア
世帯人数 | 基本料金 (円) | 電力量料金 (円) | 燃料費等調整額 (円) | 再エネ賦課金 (円) | 月額料金目安 (円) |
---|---|---|---|---|---|
1人 | 0 | 5,564 | 700 | 852 | 7,116 |
2人 | 0 | 9,542 | 1,200 | 1,461 | 12,203 |
3人 | 0 | 10,600 | 1,334 | 1,624 | 13,558 |
4人 | 0 | 11,350 | 1,432 | 1,743 | 14,525 |
5人 | 0 | 12,125 | 1,534 | 1,867 | 15,526 |
6人以上 | 0 | 14,675 | 1,867 | 2,273 | 18,815 |
◆関西電力エリア
世帯人数 | 基本料金 (円) | 電力量料金 (円) | 燃料費等調整額 (円) | 再エネ賦課金 (円) | 月額料金目安 (円) |
---|---|---|---|---|---|
1人 | 0 | 5,564 | 794 | 852 | 7,210 |
2人 | 0 | 9,542 | 1,362 | 1,461 | 12,365 |
3人 | 0 | 10,600 | 1,514 | 1,624 | 13,738 |
4人 | 0 | 11,350 | 1,625 | 1,743 | 14,718 |
5人 | 0 | 12,125 | 1,740 | 1,867 | 15,732 |
6人以上 | 0 | 14,675 | 2,118 | 2,273 | 19,066 |
◆中国電力エリア
世帯人数 | 基本料金 (円) | 電力量料金 (円) | 燃料費等調整額 (円) | 再エネ賦課金 (円) | 月額料金目安 (円) |
---|---|---|---|---|---|
1人 | 0 | 5,564 | 1,089 | 852 | 7,505 |
2人 | 0 | 9,542 | 1,868 | 1,461 | 12,871 |
3人 | 0 | 10,600 | 2,077 | 1,624 | 14,301 |
4人 | 0 | 11,350 | 2,229 | 1,743 | 15,322 |
5人 | 0 | 12,125 | 2,387 | 1,867 | 16,379 |
6人以上 | 0 | 14,675 | 2,906 | 2,273 | 19,854 |
◆四国電力エリア
世帯人数 | 基本料金 (円) | 電力量料金 (円) | 燃料費等調整額 (円) | 再エネ賦課金 (円) | 月額料金目安 (円) |
---|---|---|---|---|---|
1人 | 0 | 5,564 | 379 | 852 | 6,795 |
2人 | 0 | 9,542 | 650 | 1,461 | 11,653 |
3人 | 0 | 10,600 | 722 | 1,624 | 12,946 |
4人 | 0 | 11,350 | 775 | 1,743 | 13,868 |
5人 | 0 | 12,125 | 830 | 1,867 | 14,822 |
6人以上 | 0 | 14,675 | 1,011 | 2,273 | 17,959 |
◆九州電力エリア
世帯人数 | 基本料金 (円) | 電力量料金 (円) | 燃料費等調整額 (円) | 再エネ賦課金 (円) | 月額料金目安 (円) |
---|---|---|---|---|---|
1人 | 0 | 5,564 | -2 | 852 | 6,414 |
2人 | 0 | 9,542 | -4 | 1,461 | 10,999 |
3人 | 0 | 10,600 | -4 | 1,624 | 12,220 |
4人 | 0 | 11,350 | -4 | 1,743 | 13,089 |
5人 | 0 | 12,125 | -5 | 1,867 | 13,987 |
6人以上 | 0 | 14,675 | -6 | 2,273 | 16,942 |
※燃料費等調整単価: 2025年4月使用分
※再エネ賦課金単価: 2025年度
【ご注意】
- 上記はあくまでシミュレーション結果(概算)であり、実際の請求額とは異なる場合があります。
- 電気料金は、実際のご使用状況、契約内容、燃料費調整額や再エネ賦課金の変動などにより変わります。
- Japan電力の料金プランや単価は変更される可能性があります。最新の情報は公式サイトでご確認ください。
- 他社の料金と比較したい場合は、エネピの「でんき料金シミュレーション」をご利用ください。あなたにピッタリの最安値プランをご提案します。
Japan電力は本当に高いのか?他社比較の方法
Japan電力は他の会社と比べて安いのか、それとも高いのか。これは多くの方が気になるポイントだと思います。
結論から言うと、Japan電力が一概に高い(または安い)とは断定できません。なぜなら、
- 電力会社は、それぞれ多様な料金プランを提供しています。基本料金や電力量料金の単価設定はプランによって異なります。
- どの電力会社・どのプランがお得になるかは、あなたの家庭の電気使用量や使い方(時間帯など)によって大きく変わるからです。ある家庭にとってはA社が安くても、別の家庭にとってはB社の方が安くなる、ということが起こります。
そのため、「Japan電力は高い!」という評判や口コミだけを鵜呑みにするのではなく、ご自身の状況に合わせて他の電力会社と比較検討することが重要です。
他の電力会社と比較する際のチェックポイント
電力会社を比較する際には、以下の点に注目しましょう。
1. 料金体系:
・基本料金(または最低料金): 毎月固定でかかる料金はいくらか?
・電力量料金単価: 1kWhあたりの料金はいくらか?特に、ご自身の家庭が最も多く使うであろう使用量段階の単価を重点的に比較しましょう。(例:毎月350kWh使うなら、300kWhを超える段階の単価が重要)
・燃料費調整額の算出方法: 会社によって上限設定の有無や反映タイミングが異なる場合があります。確認できる範囲でチェックしましょう。
・再エネ賦課金: これは基本的にどの会社も同じ単価です。
2. 割引・特典:
・独自の割引: 長期契約割引、Web明細割引など。
・セット割引: ガス、インターネット回線、携帯電話など、他のサービスとセットで契約することによる割引があるか?
・ポイント: ポイントが付与されるか、支払いに使えるか?
3. 契約条件:
・契約期間: 契約期間の縛りはあるか?(例:1年、2年など)
・解約違約金: 契約期間内に解約した場合、違約金は発生するか?いくらかかるのか?
4. 支払い方法:
・利用したい支払い方法(クレジットカード、口座振替など)に対応しているか?
5. 電源構成や環境への取り組み:
・再生可能エネルギー比率が高いプランなど、環境に配慮した電力に関心がある場合は、そういった情報も比較対象になります。
6. サポート体制:
・問い合わせ窓口の充実度なども確認しておくと安心です。
比較・シミュレーションツールを活用しよう!
これらの情報を一つ一つ自分で調べるのは大変です。そこで役立つのが、電力比較サイトや各電力会社が提供している料金シミュレーションツールです。これらのツールを使えば、
- 現在の電気料金プランや毎月の電気使用量を入力するだけで、
- 様々な電力会社の料金プランと比較し、
- どのくらい安くなる可能性があるのかを簡単に試算できます。
エネピでは、お客様一人ひとりの家族構成やライフスタイルに適した電気料金プランの無料相談を実施しております。これまでにも毎月1万名のお客様に提案させていただいており、平均で年間21,071円※の電気代を削減しています。ぜひこの機会に相談してみてください。
※エネピのユーザー様の削減実績データから算出した金額です
※3~4人暮らしの場合の金額です
電力会社の切り替えガイド
日々の節約に加えて、根本的に電気代を見直す方法として「電力会社の切り替え」があります。
2016年の電力小売全面自由化により、私たちは地域の大手電力会社(例:東京電力、関西電力など)だけでなく、様々な新規参入の電力会社(新電力)からも、自由に電気の契約先を選べるようになりました。
「でも、電力会社を切り替えるのって、なんだか面倒そう…」
「手続きが難しそうだし、停電したりしないか心配…」
もしこのように感じているなら、ご安心ください。電力会社の切り替えは簡単で、リスクもほとんどありません。
- 手続きはシンプル: 多くの場合、新しく契約したい電力会社にWebや電話で申し込むだけで完了します。現在の電力会社への解約手続きは、新しい電力会社が代行してくれることがほとんどです。
- 工事は不要: スマートメーターが未設置の場合に交換工事が必要なことがありますが、原則立ち会い不要・費用負担なしです。特別な工事は基本的にありません。
- 停電しない: 切り替え手続き中に停電することはありません。
- 電気の質は変わらない: どの電力会社から電気を買っても、送られてくる電気の品質は同じです。送電網(電線など)はこれまで通り地域の送配電事業者が管理するため、停電しやすくなったり、電気が不安定になったりすることもありません。
- 切り替え費用は原則無料: ほとんどの電力会社では、切り替えに伴う手数料はかかりません。(ただし、現在の電力会社のプランによっては解約金がかかる場合があるので確認は必要です)
電力会社を切り替えるメリット・デメリット
切り替えを検討する際は、メリットとデメリットを把握しておくと安心です。
メリット:
- 電気代が安くなる可能性: これが最大のメリットです。ご自身の電気の使い方に合ったプランを選べば、確実に節約につながります。
- 多様な料金プラン: 夜間や特定の時間帯に電気を多く使う人向けのプラン、基本料金が0円のプランなど、ライフスタイルに合わせた選択肢が増えます。
- セット割引: ガスや通信サービスなどとセットで契約することで、トータルの固定費を削減できる場合があります。
- ポイントや特典: ポイントが貯まったり、独自のサービスが受けられたりすることがあります。
- 環境への貢献: 再生可能エネルギー中心のプランを選ぶことで、環境負荷の低減に貢献できます。
デメリット:
- 必ず安くなるとは限らない: ライフスタイルに合わないプランを選ぶと、逆に高くなる可能性もゼロではありません。しっかりシミュレーションすることが重要です。
- 契約期間の縛りや解約金: プランによっては、契約期間が定められており、期間内に解約すると違約金が発生する場合があります。
- 支払い方法の変更: 現在利用している支払い方法が使えなくなる可能性があります。
- 会社の信頼性への不安: あまり聞かない名前の会社だと、少し不安に感じるかもしれません。(ただし、電力供給自体は保証されています)
- 手続きの手間: 申し込みの手続き自体は簡単ですが、情報収集や比較検討には多少の時間がかかります。
自分に合った電力会社を選ぶためのステップ
では、具体的にどのように電力会社を選べば良いのか説明します。
1. 現在の電気使用量を把握する:
まずは、自分の家が毎月どのくらいの電気を使っているかを知ることがスタートです。電力会社から送られてくる「検針票(電気ご使用量のお知らせ)」や、Web会員サービスのマイページなどで確認しましょう。最低でも過去1年分の使用量が分かると、季節ごとの変動も考慮して比較できます。
2. 複数の会社の料金シミュレーションを行う:
エネピなどの電力比較サービスや、気になる電力会社の公式サイトで料金シミュレーションをしてみましょう。現在の使用量や契約内容を入力することで、切り替えた場合にどのくらい安くなるかの目安が分かります。最低でも2〜3社は比較してみるのがおすすめです。
3. 料金以外のサービスや契約条件も比較する:
料金シミュレーションの結果だけでなく、割引・特典・セット割・契約期間・解約金・支払い方法なども含めて総合的に比較検討します。サポート体制なども、もし重視する場合は確認しましょう。
4. 気になる会社があれば、問い合わせてみる:
シミュレーションだけでは分からないことや、不安な点があれば、電力会社のカスタマーセンターに電話やメールで問い合わせてみましょう。
これらのステップを踏むことで、納得のいく電力会社選びができます。
まとめ:電気代の不安を解消し、最適な選択をするために
ここまで、Japan電力または契約中の電力会社の電気代が高いと感じる原因から、電力会社を切り替える方法まで、順を追って解説してきました。
- 電気代が高くなる背景には、燃料費調整額のような外的要因だけでなく、ご自身の電気の使い方や契約プランも関係していること
- 「Japan電力」が高いかどうかは一概には言えず、大切なのはご自身の状況に合わせて比較すること
- 電力会社の切り替えは決して難しくなく、電気代を安くするための有効な選択肢であること
電気代に対する悩みや不安は、原因が分からなかったり何をすれば良いか分からなかったりすることから生まれます。しかし、取るべき行動や具体的な対策を知れば、家計改善につながるはずです。
- 契約している料金プランが今のライフスタイルに合っているか見直してみる。
- 電力比較サイトで、他の電力会社と比較してみる。
電力会社の切り替えも、有力な選択肢として検討してみてください。この記事が、ご自身にとって最も納得でき、安心できる電力会社を選択をするための一助となれば幸いです。